2024年4月、京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンターにて開催された「せいせき春のビールまつり」。本イベントの企画運営を担当した営業推進部桜ヶ丘事務所販促担当の木村優斗さんに密着しつつ、多摩大学や多摩市との取り組みなど、準備から実施までのあれこれを取材してきました。
2024.04.20 / 11:00 / 会場準備
多摩大学とつくった、多摩ならではのビール
4月18日から開催された「せいせき春のビールまつり」。ここまであまり天気に恵まれなかったものの、今日は最高のビール日和。京王線沿線や多摩地域に所在する14カ所のブルワリー出店者の皆さんも気合が入っています。木村さんは、多摩大学松本ゼミの皆さんと一緒に奥多摩産品を用いたオリジナルビールの開発やブースの出店に向けて、今日まで取り組んできました。
これから販売するビールにラベルを貼って、お客様を迎える準備。
木村さん:「なにか僕できる仕事あるかな?」
学生さん:「じゃあラベルでも一緒に貼ります?」
木村さん:「・・・歪んでる?歪んでないでしょ笑」
イベント当日まで、2週間に一度松本ゼミの皆さんと定例ミーティングを開催し、商品内容やお客様への伝え方、ブースの運営方法などをみんなで議論しました。松本ゼミの松本祐一教授は「イベントがどのように組み立てられ、そのイベントをどのように運営していくかを真剣に議論する社会人の中に直接参加させてもらえたのは、学生にとってかけがえのない機会」だと語ってくださいました。
木村さん:去年のこのイベントは途中からの参加だったのですが、今回は企画の初期段階から参加して、イベントコンセプトの策定から携わることができ、とてもいい経験になりました。また、多摩大学で行われたビール醸造にも参加させていただきました。学生さんのアイデアはできるできないを気にせず自由で、とても刺激になります!
醸造にも参加!
木村さん:「この半年間、仕事のほとんどがビールと共にありました笑」
2024.04.20 / 12:00 / ワークショップ会場でSNSの投稿
発信するのは簡単だけど、
受け取ってもらうことは簡単じゃない
「せいせき春のビールまつり」では、多摩大学だけでなく亜細亜大学や工学院大学にも参加いただき、サテライト会場では各大学によるワークショップなどが開催されました。木村さんは、当日の様子をより多くのお客様に届けするため、SNSの発信も行います。
木村さん:多摩の木材を使ったコースターづくりのワークショップは、多摩大学の学生の皆さんが企画しました。こうして一緒に作りあげたものを一人でも多くの方に知ってもらいたいと思い、試行錯誤しながらSNSで発信をしています。SNSは発信するのは簡単ですが、受け取ってもらうことは非常に難しいと感じている部分もあります。InstagramやLINEを通して、どのようにイベントや地元の魅力を発信するのか?まだ答えを見つられたとは言えませんが、お客様との大切な接点のひとつなので、丁寧に取り組んでいきたいと思います。
当日の様子はInstagramストーリーにアップされました!
2024.04.20 / 13:00 / 多摩市との企画会場チェック
エリアの魅力発信は、SC(ショッピングセンター)の使命
京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンターでは、多摩市との取り組みも多く実施しています。
木村さん:多摩市さんとは定期的に情報交換しながら、地域を盛り上げていけるような施策を一緒に考えています。
木村さん:多摩市は駐日アイスランド大使館と「友好協力関係に関する覚書」を締結しているので、アイスランド関連のフェアなどを開催しています。多摩市役所のご担当者の方とお話ししていると、市民のみなさまに直接発信できる機会や場所が決して多くはないと聞きます。商業施設は地元の賑わいがあってこそだと思うので、地域の魅力を発信していくことも私たちの使命だと考えています。多摩市と一緒に、多摩地域を盛り上げていければ嬉しいです。
と、そうこうしている間にオフィスでテレビ局の取材依頼対応。
木村さん:知ってもらったり、注目してもらったり、ワイワイ楽しんでもらったり、SNSに投稿していただけたりするのは、みんなが楽しめるイベントになっているということの証なので、やっぱり嬉しいです。
2024.04.20 / 14:00 / 再びビールまつりの会場へ
お客様を一番近くで見ることができる
ビールまつりにもってこいの晴天の昼下がり。イベントも活況を呈し、ご来場のみなさまも楽しそうです。そしてご出店いただいているみなさまもテンションが上がっているようです。
木村さん:「お疲れ様です!売上はどうですか?」
出店者さん:「やっぱり天気がいいと売れますね!」
木村さん:「どの商品が人気ですか?僕も飲みたいです!」
木村さん:イベントはご来館いただくお客様にリアルに楽しんでいただくものなので、その場に自分が立ち会うことはお客様のお顔を一番近くで見ることができる貴重で大切な機会だと感じています。お客様の目線でそのイベントが、楽しんでもらえる内容になっているか、オペレーションもお客様の立場に立ったものになっているかなどを意識しています。
いつかまた帰ってきてもらえる「地元」になりたい
―イベントを通して木村さんの様々なお仕事を拝見させていただきました。今後、このイベントをどのように進化させていきたいですか?
木村さん:今回は学生の皆さんとの取り組みでしたが、今後は地元の生産者や、お店の方々と一緒になって、もっと皆さんと地元を盛り上げていきたいです。
―SC(ショッピングセンター)が、そして木村さん自身が、今後地元にとってどんな役割を担っていきたいと考えますか?
木村さん: ショッピングセンターはもはやお買い物をするだけの場所ではなくなってきています。イベントなどの開催を通して、地域の方々や地域の魅力が集まり、ショッピングセンターがその地域の発信拠点になることが重要な役割だと改めて感じます。発信するだけではなく、地域の方同士のコミュニティの場になっていたり、そこから何かが生まれたり。一緒に取り組んだ学生の皆さんも、今回のイベントを通じて、思い出が刻まれ、いつかまた何らかの形で聖蹟桜ヶ丘に戻ってくるようなことがあれば、本当に嬉しいことです。それが、「地元になる」ということだと思いますし、それが私たちの理想形だと思います。」